ホームページ制作の準備でするべきことと制作の具体的な流れを解説
更新日:2024.05.19
ホームページ制作を依頼するとき、具体的にどのような流れで進んでいくのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
実際にホームページ制作をするのは制作会社ですが、効果的なホームページ制作にするためには流れを掴んでおくことが大切です。
本記事では、ホームページ制作の準備でするべきこと制作の具体的な流れについて詳しく解説します。
目次
1. ホームページ制作の準備でするべきこと
ホームページ制作の準備でするべきことは以下の通りです。
- コンバージョンを決める
- ペルソナを設定する
- リソースを確保する
それぞれのポイントについて、以下で詳しく解説します。
1-1. コンバージョンを決める
まずは、ホームページ制作で”何を目的としているのか”を明確にする必要があります。
いくら完成度の高いホームページを運用したとしても、コンバージョンを決めていないと効果的な運用をすることはできません。
ホームページにおけるコンバージョンは、認知拡大や商品の購入、資料請求、問い合わせの増加、人材採用などが一般的となります。
たとえば、人材採用をコンバージョンに設定する場合、ホームページに訪問した人に”この企業で働きたい”と思ってもらう必要があるため、企業の魅力や先輩社員のインタビュー、基本的な条件などを分かりやすく設置するとともに、一目で求人募集のページに移行できたり、すぐに問い合わせできるようなサイト設計にすることが必要です。
このように、コンバージョンを達成するための動線作りは他の事例でも同様で、商品を購入してもらいたいのであればECサイトに移行するための動線作りをする必要がありますし、資料請求や問い合わせのボタンを分かりやすく設置する必要があります。
動線作りのときにLP(ランディングページ)を作成することやクオリティの高い写真や動画が必要になることもあるため、Webライターやカメラマンに別途依頼する必要があるかどうかもチェックすることが大切です。
1-2. ペルソナを設定する
マーケティング全体に言えることですが、ホームページ制作においてもペルソナの設定は重要です。
ペルソナでは以下のような項目を設定することが多いです。
- 名前
- 性別
- 年齢
- 結婚
- 居住地
- 学歴
- 職業
- 年収
- 最近の悩み
- 将来のビジョン
- 家族構成
- 趣味
- 特技
- 性格
- 休日の過ごし方
マーケティングにおいてペルソナの設定は非常に重要で、ペルソナを設定することで創業からわずか10年で42億円以上の売上を達成した「Soup Stock Tokyo」は、売り上げが伸び悩んでいるときに以下のペルソナを設定しました。
名前 | 秋野つゆ |
年齢 | 37歳 |
性別 | 女性 |
居住地 | 都内在住 |
経済力 | 独身か共働きで経済的に余裕がある |
仕事 | 都心で働くバリバリのキャリアウーマン |
特徴 | ● 社交的な性格● 自分の時間を大切にする● シンプルでセンスの良いものを追求する● 個性的でこだわりがある● 装飾より機能を好む● フォアグラよりレバ焼きを頼む● プールに行ったらいきなりクロールから始める |
このペルソナをホームページ制作で活用することができ、特定の人物を設定するほうが刺さるデザインを作りやすくなるのです。
たとえば、”六本木のナイトクラブでよく遊んでいる20代女性”をペルソナにした場合、ホームページは落ち着いた雰囲気よりも華やかなデザインのほうが刺さりやすいでしょう。
一方で、”休日は代官山の蔦屋書店でコーヒーを飲みながら読書するのが趣味の30代男性”にはシンプルでおしゃれな雰囲気のデザインが刺さるでしょう。
このように、男女差や年齢差以上の詳細情報を設定することで、刺さりやすいデザインのホームページにすることができるのです。
1-3. リソースを確保する
ホームページ制作を依頼する場合、予算や運用する人材、サーバー代やCMS代、更新料などのランニングコストなど、さまざまなリソースが必要となります。
中でも完成したホームページを運用する人的リソースが不足してしまい、効果的にホームページを運用できないという課題が多く見られるため、かならず”誰がホームページを定期的に更新するのか”を明確にしてからホームページ制作を依頼することが大切です。
もし人的リソースが不足している場合は、保守・運用を丸投げできる制作会社を選ぶといいでしょう。
2. ホームページ制作の具体的な流れ
ホームページ制作の具体的な流れは以下の表の通りです。
工程 | 主な内容 |
市場調査 | ● ベンチマークの設定● 競合調査● 制作会社とのすり合わせ |
ホームページ設計 | ● ワイヤーフレームの作成● UI/UXの設計● コンテンツ企画 |
コンテンツ・デザイン作成 | ● コンセプトの決定● 素材の選定 |
実装 | ● フロントエンド構築● バックエンド構築● 動作確認 |
リリース・保守運用 | ● バグの確認● 定期的な修正 |
それぞれの流れについて、以下で詳しく解説します。
2-1. STEP①:市場調査
ホームページ制作をするとき、競合ホームページやニーズなどを調査する必要があります。
市場調査はベンチマークとなるホームページのページ数やデザインの雰囲気、コンテンツ数、コンバージョン以外にも、ペルソナに人気のある商品・サービスなど、さまざまな情報をもとにすることが大切です。
市場調査の結果をもとにして、制作会社とすり合わせを行ったり、必要な昨日の洗い出しを行います。
2-2. STEP②:ホームページ設計
ホームページの方向性がある程度固まったら、具体的なホームページの設計を考えていきます。
ここでは、ホームページの枠組みとなる「ワイヤーフレーム」やユーザーが分かりやすいと感じるデザインである「UI(ユーザーインターフェース)」、さらにはユーザーにどのような体験を提供するのかを決める「UX(ユーザーエクスペリエンス)」などを中心に設計していきます。
また、コンバージョンを達成するためにどのようなコンテンツが必要なのかを企画しておくことも肝心です。
2-3. STEP③:コンテンツ・デザイン作成
ホームページ設計が完了したら、実際にホームページで使用するコンテンツやデザインを作成していきます。
ホームページ全体が統一したデザインになるようにコンセプトを決定したうえで、テキスト・画像・動画・配色などを決めていきます。
ホームページの画像はユーザーの目を引く重要なポイントとなるため、フリー素材ではなくプロのカメラマンに依頼した素材を使用することが大切です。
2-4. STEP④:実装
実装では、HTMLやCSS、JavaScriptといったプログラミング言語を使用した「フロントエンド」と、ビジュアルに対して正常に機能が動作するように設計する「バックエンド」の2つを中心に進めていきます。
また、正常に動くかどうかの動作確認をすることも忘れずに行いましょう。
2-5. STEP⑤:リリース・保守運用
動作確認に異常がなければ、完成したホームページをリリースします。
リリース後は予期せぬバグやトラブルが発生するケースが多いため、Webデザイナーとエンジニアと一緒にリリースすることがおすすめです。
また、ホームページは完成して終わりではなく、運用していく中でコンバージョン率が低い場合は改善する、SEO対策のためにコンテンツをリライトするなどの作業も必要となります。
3. まとめ
本記事では、ホームページ制作の準備でするべきこと制作の具体的な流れについて詳しく解説しました。
ホームページ制作はデザインするだけではなく、効果的にするための事前準備やリリース後の改善などを含めて中長期的な運用が欠かせません。
そのため、まずは中長期的にホームページ運用を伴走してくれる信頼できる制作会社を見つけることが大切です。