ホームページ制作に利用されるAWSとは?主なサービスと使うときの注意点を解説
更新日:2024.05.19
ホームページ制作について学んでいると、”AWS”という言葉を聞いたことのある方も多いと思います。
とはいえ、AWSがどのようなサービスで、どのように使えばいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
本記事では、AWSの概要や主要なサービス、利用時の注意点について詳しく解説します。
目次
1. AWS(アマゾン ウェブ サービス)とは?
AWS(アマゾン ウェブ サービス)とは、Amazonが提供するクラウドサービスです。
世界中で人気を誇るクラウドサービスとなっており、すべてクラウド上で利用できることが大きな特徴となっています。
1-1. クラウドサービスとは?
クラウドサービスは、従来は利用者が手元のコンピュータで利用していたデータやソフトウェアを、ネットワーク経由で、サービスとして利用者に提供するものです。利用者側が最低限の環境(パーソナルコンピュータや携帯情報端末などのクライアント、その上で動くWebブラウザ、インターネット接続環境など)を用意することで、どの端末からでも、さまざまなサービスを利用することができます。
これまで、利用者はコンピュータのハードウェア、ソフトウェア、データなどを、自身で保有・管理し利用していました。しかしクラウドサービスを利用することで、これまで機材の購入やシステムの構築、管理などにかかるとされていたさまざまな手間や時間の削減をはじめとして、業務の効率化やコストダウンを図れるというメリットがあります。
(引用:総務省「クラウドサービスとは?」)
2. ホームページ制作に使えるAWS(アマゾン ウェブ サービス)の主なサービス
AWSの主なサービスは以下の通りです。
- Amazon EC2
- Amazon Lightsail
- AWS Lambda
- Elastic Load Balancing
- Amazon S3
- AWS Amplify ホスティング
それぞれのサービスについて、以下で詳しく解説します。
2-1. Amazon EC2
Amazon EC2は、仮想サーバーを利用できるサービスです。
CPU・メモリ・ストレージ・ネットワーク性能など、ホームページにアクセスするユーザーのインターネット環境に合わせて仮想サーバーを構築することができます。
自分で各種設定ができる分、慣れていない方や知識の少ない方には難しい作業となってしまうため、不安な方は後述する「Amazon Lightsail」のほうが比較的簡単に使用できるためチェックしてみてください。
無料トライアル期間 | 12ヶ月間無料 |
詳細情報 | サイズ変更可能なクラウドのコンピューティング機能。EC2 は、複数のデータセンターを使用するホストウェブサイト、および負荷分散、自動スケーリング、または外部データベースを使用してスケーリングする必要があるサイトに適用できます。 |
2-2. Amazon Lightsail
Amazon Lightsailは仮想空間を提供するサービスです。
同じく仮想空間を提供するAmazon EC2に比べると各種設定やソフトウェアの導入を細かく選ぶ必要がないため、使い方に自信のない方でも比較的使いやすいサービスとなっています。
無料トライアル期間 | 3ヶ月間無料 |
詳細情報 | 仮想プライベートサーバーを簡単に利用可能に。 Lightsail は、WordPress、Joomla、Drupal、Magento などの一般的なアプリケーションで構築された単純なウェブサイトをホストするために使用できます。 |
2-3. AWS Lambda
AWS Lambdaは、ユーザーの需要を予測して、ネットワークやコンピュータの設備などのリソースを準備しておく必要がなくコードを実行できるコンピューティングサービスです。
無料トライアル期間 | なし(無料) |
詳細情報 | イベント発生時にお客様のコードを実行し、コンピューティングリソースを自動的に管理するコンピューティングサービスです。 |
2-4. Elastic Load Balancing
Elastic Load Balancingは、サーバーにかかる負荷を分散するように処理してくれる「ロードバランシングサービス」です。
アクセスが集中した場合、ホームページの処理速度が下がってしまいページ表示速度が遅くなったり、サーバーダウンする可能性がありますが、これらのトラブルを防ぐことができます。
無料トライアル期間 | 12ヶ月無料 |
詳細情報 | Elastic Load Balancing は、アプリケーションへのトラフィックを複数のターゲット (Amazon EC2 インスタンス、コンテナ、IP アドレス、Lambda 関数、仮想アプライアンスなど) に自動的に分散します。 |
2-5. Amazon S3
Amazon S3は、ホームページ制作に使用する写真・動画・テキストなどの各種データを保存することのできる「オブジェクトストレージサービス」です。
高い耐久性と暗号化による安全性が常に保たれているため、データ損失やサイバー攻撃のリスクが極めて低いことが特徴となっています。
無料トライアル期間 | 12ヶ月間無料 |
詳細情報 | 安全性と耐久性を持つスケーラブルなオブジェクトストレージインフラストラクチャ。S3 を使用して、静的ウェブサイトをホストし、サーバー側スクリプトを含まないサイトに HTML、JavaScript、画像、および動画を配信できます。 |
2-6. AWS Amplify ホスティング
AWS Amplify ホスティングは、AWS リソースを利用して、フロントエンドとバックエンド、ホスティング、デプロイまでフルスタックでアプリケーションの開発に役立つサービスです。
無料トライアル期間 | 12ヶ月無料 |
詳細情報 | 高速かつセキュアで信頼性の高い静的ウェブサイトと、サーバー側でレンダリングされたウェブアプリケーションのためのフルマネージド CI/CD およびホスティングサービスです。 |
3. AWS(アマゾン ウェブ サービス)をホームページ制作に使うときの注意点
AWSを使うときの注意点は、利用した分だけ料金が発生する「従量課金制」かつUSドルでの価格表示となることです。
このような理由により、日本でAWSを利用しようとすると料金が引き落とされるまで費用が分からなかったり、思ったよりも高額な請求がされるというトラブルになる可能性もあります。
しかし、日本には以下のような「AWS認定のパートナー企業」が存在しています。
- 株式会社スカイアーチネットワークス
- 株式会社オープンアップITエンジニア
- クラスメソッド株式会社
- 株式会社サーバーワークス
- 富士ソフト株式会社
- TIS株式会社
- ソニービズネットワークス株式会社
このような「AWS認定のパートナー企業」を通してAWSを利用することで、請求の代行や定額での利用をすることができるため、料金や支払いに不安がある場合は「AWS認定のパートナー企業」に相談することがおすすめです。
4. まとめ
本記事では、AWSの概要や主要なサービス、利用時の注意点について詳しく解説しました。
AWSはホームページ制作および運用に役立つサービスが提供されていますが、アメリカAmazonが運営しているため、機能面や料金面に不安を持っている人は少なくありません。
しかし、「AWS認定のパートナー企業」を通して利用することで、そのような不安は解消されるはずですので、まずは相談してみることがおすすめです。